3月のレッスンだより「基礎練習への取り組み♫」

毎月のレッスンブログ

基礎練習への取り組み♫

2月のレッスンだよりでご紹介した、基礎練習。

今月は、年中さんMちゃん、小学1年生のKちゃんの頑張りをご紹介します^_^

♫Mちゃん

基礎練習のスケールを歌い終わった後、

「これは、ラから始まってるから、イ長調ね〜」

と紹介すると、

「イちょうちょう?イたんちょう?」

とMちゃん。

あれ!イ短調はまだやっていないのにどうして知っているんだろう…!と思ったら、お姉ちゃんがちょうど今、イ短調を練習していることを思い出しました。

Mちゃんは、お姉ちゃんのレッスンをよく聴いてたんですね!「イたんちょう」という言葉を覚えていたようです。「イちょうちょう」と「イたんちょう」言葉が似てるなぁと気付いたのもすごいですね!

それにしても、よく覚えてたなぁ!とびっくりしました。教えていなくても、こうして何気ないところから新しい言葉を身に付けていくんですね。子どもの力はすごいです!!

その後、実際にスケールを弾く基礎練習を行ないましたが、イ長調の右手も左手もあっという間に合格!

すると、なんと

「イたんちょうもやりたい!」

と言うのです!

お姉ちゃんが練習しているイ短調を弾いてみたい!と思ったのですね。その気持ち、とても嬉しく感じました!

そしてイ短調の右手も左手も合格!!
(ちなみに、お姉ちゃんが練習しているのは『速いスケール』です^_^)

すると、

「つぎはなに?」

とMちゃん。

次に練習するのがどんなのか気になったようです。

「次はミから始まるホ長調だよ!また今度来た時にやるね〜!」

と言うと、

「いまやる!」

と!!

このチャレンジ精神、スゴイです!!

ただ、ホ長調は、シャープが増えるので難しくなります。

何度かチャレンジしてくれたのですが、合格には至りませんでした。すぐに成功しなくても、もちろん大丈夫なのですが、やりたい気持ちが強いほど、成功しなかった時のダメージは強いものですよね。

この時は、イ長調・イ短調のそれぞれ右手、左手と4つもやった後ですから、頭も使いますし疲れていたと思います。そんな時に、連続して何回もやり過ぎるのは逆効果です。

そこで、「他の本もあるから、また後で、時間があったらやろっか!」と、提案しました。

と言いつつ、私自身は、今日できなくても何の問題もないし、また次のレッスンでやればいいかなと考えていたのです。

ところが、Mちゃんはそうではありませんでした。

他の本を練習して、レッスンの最後の方になった時…

「あのカードのやつやる!」

と言うのです!

カードというのは、スケールが合格したらシールを貼るカードのこと。

Mちゃんは、『ホ長調』を成功することを諦めてなかったわけです!それだけでも偉いと思います。

そして、練習に取り組み始めたMちゃん。

しかし、なかなか思うように弾けず、悔しい気持ちが溜まっていくのが見えました。

そこで、私は「また今度でいいよ!」「できなくても大丈夫!」「お家で弾いてこよっか!」と、提案したり励ましたりしていたのですが、そんな言葉ではMちゃんの心に届かないことに、その時は気付いていませんでした。

Mちゃんにとっては、「また今度」ではよくないし、「できなくても大丈夫」じゃなかったからです。

「今」できるようになりたい!でも「すぐ」できない…!この葛藤の中にいるんだなとようやく気付きました。私が、今日できなくてもいいと思っていた事が、Mちゃんのやる気を後押しできていなかったことも。

そこで、一旦弾くことは考えず、そのホ長調のスケールをママに教えてあげて?と提案しました。

すると、鍵盤の上に置いてくださったママの手を誘導するように、弾くべき鍵盤をトントンと指して教えてくれたのです^_^

Mちゃんのお陰で、ママがスケールを弾くことができました!

そして!

アウトプットしたことで、理解がより定着したのかもしれません。ひと呼吸置いて頭の中がスッキリしたのかもしれません。

Mちゃんは自分からスケールを弾き、見事に成功させました^_^!!

お姉ちゃんがやっている事に興味を持ってトライして、さらに、もっとやりたい!と自分の意思で新しいことに取り組んだこと、素晴らしかったです。

そして、できなくても、諦めたくない!という気持ちの強さも!!

お母様のご協力にも感謝です。

「Mちゃん、教えてくれてありがとう。ママ絶対忘れないわ^_^」

というお母様の言葉も印象的でした。
とてもとても嬉しい言葉ですね♡

実はこの日、普段より30分長い1時間レッスンでした。そんなレッスンの最後の最後に、本当によく頑張ったと思います。

翌週来た時には

「また1時間やりたい!」

と言っていたMちゃん^_^
嬉しい言葉でした!!

 

♫小学1年生 Kちゃん

Kちゃんも、幼稚園生の頃から基礎練習に取り組んできました!

今は『速いスケール』に取り組んでいるのですが、その前に練習していたのが『カデンツ』。
この『カデンツ』が、今、教本の中に出てきています。

一回練習したことがあるのをKちゃんはよく覚えていて、また、新しくでてきた「ぶんちゃっちゃっ」という初めての伴奏形にもチャレンジでき、今ではお手本のように、とーっても上手に弾けるようになりました^_^

この「ぶんちゃっちゃっ」という伴奏形は、3拍子のワルツと呼ばれる、踊りの曲によく使われます。

Kちゃんが練習している曲も「ワルツ」♪

その上手になった左手の伴奏に、あとは、右手と合わせるだけ…!という段階の頃、Kちゃんの、右手の薬指に包帯が巻いてありました。

二週間は安静にということで固定されていたので、相当痛かったでしょう(T_T)

左手だけしか使えないという制限に、気分が落ち込んでないかなぁと思いましたが、Kちゃんはニコニコしていて「大丈夫!^_^」と心強い言葉…!!

その日のレッスンでは、右手を使いたくなる気持ちを抑えながら…!基礎練習も教材も、左手を中心に練習することができました!

そして、先ほどの「ワルツ」です。

いつものように右手のメロディーを歌いながら左手を弾く練習を提案しました!

最初は「難しい〜!」と言っていたKちゃんですが、みるみるうちに上達し、こーんなに上手に^_^

お歌も上手ですね!

左手を上手に弾くためには、弾いている時に左手に注目しておく必要がありました。メロディーを歌うためには、楽譜を見る必要があります。

手も楽譜も両方見る事になるので、最初は、そこが難しく感じたわけですが、それを、自分で説明できるのがKちゃんのイイところ。

「◯◯だから、ここが難しい!」と!

それが分かれば、

「◯◯ができるようになればOK!」

ということに繋がるので、段階を踏んだ練習ができます^_^

しかも、Kちゃんは、私が一緒に歌った時、その音をよく聴いていました。次に、楽譜を見て、まずはメロディを覚えようとしていました。そして、メロディーの中の、「同じところ」「違うところ」にも目を向けられたのです。

その結果、2回ほどの練習でこんなに上手に^_^
自分で練習できたのも素晴らしいです!!

すると、

「左手でメロディー弾きたい!」

と、Kちゃんが提案してくれました♡

動かせない右手の代わりに、左手がお手本を弾いてくれたのです!

 

これも上手にできました♡
右手の復帰が待ち遠しいですね^_^

 

今回ご紹介したMちゃんとKちゃんは、姉妹です。

お互いに、切磋琢磨して頑張っています!

妹さんは、お姉ちゃんに近付きたい!お姉ちゃんがやっていたことを真似したい!そんな気持ちが、次のステップに進むきっかけになっているように思います。

お姉ちゃんは、妹が頑張ってるのを見て、私はもっとできるよ!まだ難しいのもできるよ!と、さらに上を目指すきっかけになっているかもしれません。

兄弟・姉妹ならではの良さですね^_^

時にはライバル、時には同志としてお互いに良い影響を与え合って上達していくんだろうなぁと思います。これからも楽しみです♫

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