ミニコンサート『不思議な夢の国〜踊り出す妖精たち〜』 Sちゃん・Rちゃん

毎月のレッスンブログ

ミニコンサート『不思議な夢の国〜踊り出す妖精たち〜』Sちゃん・Rちゃん

1.「紅」 X JAPAN

私は、映画でこの曲を知り、かっこいいきょくだなと思いました。最初に「紅だー!」とさけぶところが好きです。 はげしい曲ですが、今日の演奏では、としっとりした場面との音色の違いもお楽しみください。

 

2.『くるみわり人形』より チャイコフスキー

おはなし Rちゃん ビアノ/グロッケン Sちゃん

雪の精のワルツ
あし笛の踊り
花のワルツ
金平糖の踊り

チャイコフスキーが作曲した、バレエ音楽です。 その中から、踊りの曲、4つを選びました。とんだりはねたりするのが好きなので、たくさん出てくるスタッカートを軽やかに表現したいと思います。最後は、グロッケンも演奏します。

くるみ割り人形をプレゼントされた少女、クララが、人形と一緒に夢の世界を旅する物語。今日は、その物語といっしょにお楽しみください。

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Sちゃんが考えてくれたコンサート名は「不思議な夢の国〜踊り出す妖精たち〜」。

Sちゃんの頭の中では、コンサート全体に沿った物語が、イメージされていたのです。

それは、こんなお話でした。

『ピアノを演奏しているのは、お人形。そのお人形が演奏する「紅」の音楽に誘われて、妖精たちが集まってきました。すると、いつの間にか、蛍が妖精たちを囲んでいたのです。お人形が、次に「くるみわり人形」の音楽を弾き始めると、妖精たちは踊り出しました。そして、あっという間に音楽はおしまい。お人形は、妖精たちに「ありがとう」の気持ちを込めて、最後の曲を演奏しました。』

初めて聞いた時は、驚きました…!

今回、2曲目の「くるみわり人形」はお話を添えて演奏していただいたのですが、そのお話の内容が、コンサート全体の中に入れ子になっているかのような物語。

私の好きな作家さんの作品で、入れ子になっている物語があるのですが、それを思い出しました…!

一体どうしたらこんな発想が生まれるのか!?

Sちゃんの想像力には脱帽です。

 

実はSちゃん「紅」にもその想像力を働かせていました。

まるで、ドラマのような映画のような物語がイメージされていたのです。

「場面は海。波うち際。砂浜を走ったり、嵐が起こったり。最後はお部屋の中で、その日の出来事を思い出している。」

(本当はもっと具体的なのですが!)

その物語を聞いて音楽を聞くと、確かに!と思うのです^_^

演奏する、曲のイメージを膨らませるのは、とても大事な事ですが、そのイメージを、具体的に思い浮かべられるのも、Sちゃんの素敵な所。

Sちゃんだけの、特別な「紅」になったのではないかと思います。

「くるみわり人形」からは、4曲選んで演奏してくれました♪

実は、今回のミニコンサートは、前回の本番が終わってから4ヶ月しか練習期間がなかったのです。今までで一番短い練習期間だったかもしれません!

(ちなみに、Sちゃんは、昨年度の本番に全部出演してくださってます^_^!
7月、11月、3月と、よく頑張りました⭐)

そんな中、新しく4曲チャレンジできたSちゃん。すごいです!!

振り返ってみると、弾けるようになるまでの時間も、随分早くなりました。

元々、Sちゃんは、音感も良く、頭を使って練習することも得意なのですが、ここ数年で、その両方の力が強く繋がって、それらの力をさらに発揮できているように感じます。

新しい弾き方を学んだ時、「こっちの弾き方の方が、音楽に合うな!」と、感覚的に捉えつつ、その弾き方を「なるほど!」と頭で理解して吸収していくのです。

すぐにはできないような難しいことでも、翌週にはできるようになっていた!なんてこともよくありました。

短期間で、たくさん仕上げることができたのも、Sちゃんのそういった力がぐんぐん伸びているからこそでしょう。

そして、今回は特に、リズムでの表現が上手になったなぁと思います。

バレエ音楽ですから、跳んだりはねたり、くるくる回る「踊り」の動きが、リズムで表されているのです。

一瞬の休符、音の切れ、エネルギーが向かう方向…など、音のニュアンスが少し違うだけでも、受ける印象は変わります。

Sちゃんは「そう弾くように言われたから」そう弾く、のではなく、「音楽をより良くするためにそう弾くんだ!」と、意識を持って練習できていました。

目的をもって練習できると、当然上達は早いですし、他の曲にも生かすことができますね!

そして、最後の「金平糖の踊り」では、グロッケンにチャレンジしたSちゃん^_^

その曲の不思議な雰囲気を出すには、うってつけの楽器かもしれません!素敵な音色を響かせてくれました⭐

また、お話の中に入れる「効果音」を考えてもらったのですが、Sちゃんの選んだトライアングルやベル、シェイカーをどんな風に鳴らすのがいいか?と試したり、イメージに近付けるために工夫していたことにも感心しました。

コンサート全体、それを構成する一つひとつの曲、その曲を構成する音。大きな視点から細かい視点まで、Sちゃんの素敵な想像力を、改めて感じたコンサートでした^_^

そして、「くるみわり人形」のおはなしを担当してくれたのは、姉妹のRちゃん。

明るくよく通るかわいらしい声で、抑揚のついた話し方はとても上手で、演奏に花を添えていただきました!

お客さんに、絵本を見せながら、絵本をめくりながら…で大変だったでしょうが、立派に大役を務め上げてくれて、とてもありがたかったです。

(本当は私がめくる予定でしたが、バタバタしてしまい…お願いしたら快く引き受けてもらい、とっても助かりました^_^)

その段取りも、1回で全て把握してくれたRちゃんの存在は、頼もしかったです。

自分自身も、次の本番に向けて練習している中、時には学校の宿題をする時間だった時もあるでしょうが、忙しい中たくさん練習に付き合ってくれました。

Sちゃんとレッスンで「くるみわり人形」を練習していると、その様子をうかがいながら

「通して練習する?」

と、Rちゃんから声をかけてくれたこともたくさん♡

Rちゃんの協力なしではできなかった企画です。

楽しいコンサートを開いてくださったお二人に、感謝でいっぱいです^_^

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