1月のレッスンだより 「自由な発想で音楽を楽しんでくれている小学生のY君」

毎月のレッスンブログ

小学生のY君は、心で音楽を感じることができます。柔らかい頭で想像を巡らすことも得意です。

新しい事には興味を抱き、何事にも向上心を持って取り組んできてくれました!

持って生まれた音楽的な能力に加え、自由な発想で音楽を楽しみながら、ぐんぐん上達してきたY君。

今月は、そんなY君を、レッスンの様子も交えてご紹介いたします♫

いつも明るく元気いっぱいのY君!

元々持っているテンポ感も速いです。指を速く動かすのも得意なので、彼の中に感じている速いテンポでも、思ったように指を動かせます。

そんなY君が、ある日のレッスンで、オリジナルの指の練習を聴かせてくれたことがありました。

1-2-3の指を使って、ドレミ→レミファ→ミファソ→と順番に上がっていくのですが、ものすごい速さです!

向上心が高いY君なので、その後もどんどんテンポが上がり…今では、こんなに速く弾けるようになりました!

 

さすがです!

ここまで速く指を動かせるのはすごいなぁ!と思います。

Y君の練習のように、感じているテンポの中で思い通りの指を思い通りの場所に動かせるようになることは上達への近道です。

こちらは、「スーパーフィンガー」という教材。
小学3年生以上の生徒さんに取り組んでもらっています。

みなさんには、レッスンに来た時に初見で弾いてもらっています。他の生徒さんがどれくらい進んでいるか分かるようにしているので、個人レッスンでは芽生えにくいちょっとした競争心も生まれます…!

そして、その向上心の高さを発揮してくれるY君。

先に進んでいる生徒さん(中学生のお兄さんなのですが!)に追いつきたい!

と、毎回たくさん頑張ってくれています。

左手の、1-3-5の指だけを使って弾く14番。
Y君の演奏を録画させてもらいました!

 

テクニック練習をただこなしていくだけではなく、私が何も言わなくても、キレイに聴こえるように頑張ってくれます!

この教材では、それぞれの生徒さんに合わせて、スラーやスタッカート、強弱やリズムの変化を付けた練習をしてもらっているのですが、Y君は自らこんなリズムに変化させて弾いてくれました…

Y君の自由な発想から生まれた楽しいリズム。
こんな風にリズムを変化できたら、指の練習も楽しみが増しますね!

そんなY君の発想は、こんな所にも生かされます。

新しい曲に進んだ時、音楽を聴くとそのイメージが頭の中に浮かぶY君。
時にはセリフも交えながら伝えてくれる物語は、ユーモアにもあふれていてとてもおもしろいです。

楽譜の中も、Y君の豊かな想像力でいっぱい!
それをピアノの音で表現することにも、積極的に取り組めます。

音楽からだけではなく、楽譜に書かれた音符の動きからも想像してくれたこともありました。

『なぐさめ』という曲を練習していた時のこと。

「誰かのことをなぐさめてるのかな?なぐさめられてるのかな?」

と尋ねると

「なぐさめてる!」

心優しいY君らしい答えだなぁと思いながら、

「この動きは何を表してると思う?」

と尋ねました。

「わかった!よしよし〜ってしてる!」

そう捉えて弾くと、ただの8分音符の並びがとても優しい動きになります。

その音が何を表しているか?
彼の想像力が、しっかりと表現に繋がりました!

音楽を表現する時、このような想像力に加えて大事なのが音楽記号です。

曲のレベルが上がってくると、楽譜に書かれる音楽記号の種類もかなり増えてきます!

音楽記号は、ほぼ全てがイタリア語。中には省略された文字ではない形で表示されるものもあるので、その読み方や意味を両方覚えていくのは結構大変です。

しかし、新しい事でも興味を持って取り組むことができるY君は、音楽記号を覚えるのも大得意!

楽譜を見た時に、音符だけではなく音楽記号も一緒に意識できるので、音を読んで弾く事と音楽を表現する事がバラバラになりません。

以前、宿題ではなく自主的に練習してきてくれた曲を、とっても素敵に演奏してくれたこともありました。

「だってね、ぼく、全部見てきたんだよ!」

曲の情景、楽譜に書かれている音符や音楽記号を自分で読み取って、全て表現してくれたのです。
とても嬉しい演奏&言葉でした!

 

楽譜の中でY君が大事にしてくれているのは、音符や音楽記号だけではありません。楽譜に描かれている挿絵を、こんな風に色付けしてきてくれます♪

カラフルでとてもかわいいです!
元々、お母様が色を塗ってくださっていたのですが、最近はY君も塗ってると教えてくれました。
本を開くたびに、お母様の素敵なアイディアのお陰で楽しい気分になりますね!

また、発表会の楽譜もこのように…↓↓

7枚もある楽譜だったのですが、分かりやすいように繋げてくださいました!
Y君の発想力が豊かなのもうなずけます。

初めてY君に出会ったのは、以前私が勤めていたお教室主宰の、グループレッスンでした。

音符のお勉強での理解も早く、何でも一番にできたY君。音感やリズム感の良さなど、音楽的能力も際立っていました。グループの中でも頼もしい存在で、年下の子に優しく教えてあげてくれる場面が何度もあったのを覚えています。

今でも、シールを選ぶ時には「みんなもこれほしいかなぁ」と他の人へ心を向けて、人気のありそうなシールを残そうとしてくれたり…と幼稚園生の頃から変わらない優しさを度々感じます。

Y君のピアノの音にもそんな一面が表れるのか、音楽を表現する中で聴こえてくる素直な優しい音は、とても素敵です。

生き生きとした音楽やかっこいい音、おもしろくアレンジをすることももちろん得意なY君ですが、これから色んなことを経験していく中で、さらに表現の幅が広がるんだろうなぁと楽しみに思います。

最後に、Y君が作曲した「ドドレの歌」のご紹介♫

 

「ド→ド♯→レ」という音の動きをモチーフに、曲が展開していく、とてもユニークな作品です。
さらに、回を重ねるごとにバージョンアップしており、私は毎回驚かされています!

「音楽は楽しい!」という事を、私の方がY君からたくさん教えてもらっているかもしれません。

これからも、Y君らしい自由な発想で音楽を楽しんでもらえたら、その音楽を最大限楽しく表現してもらえたら嬉しいです!

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