ミニコンサート『Sちゃんコンサート』Sちゃん・お母様
1.人魚の歌 ウェーバー Sちゃん
この曲は、最初は小さい音ですが、最後の2回目のメロディーは迫力が出ます。人魚がきれいに泳いでいたり、貝や他の魚たちと歌ったりするのをイメージして弾きたいです。きれいな、さわやかな音楽が気に入って選びました。
2.愛のあいさつ エルガー チェロ お母様 ピアノ Sちゃん
この曲は、気持ちが整うような、とてもきれいな音楽です。「愛のあいさつ」というタイトルの通り、弾いていて心が温かくなります。 母がこの曲を聴いていて、私もきれいな音楽だなと思ったので、選びました。母のチェロと、私のピアノで演奏します。
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Sちゃんは、自分で曲の解説を入れて演奏するスタイルを選んでくださいました^_^
上記の解説も、Sちゃんが考えてくださったものです。
この解説からも見てとれますが、Sちゃんは、「素敵だな!」と思った事を自分の言葉で上手に表するのがとても得意です。
「どんな感じがする?」
と尋ねると、スラスラとそのイメージが出てきます。
むしろ、私が尋ねなくても
と、Sちゃんの方から言ってくれる方が多かったくらいです!
きれいだな、いいな、好きだなと思ったことを、言葉にして伝えられるって、とっても素敵な事だと思います。
そして、それを音楽に乗せて表現するわけですが、Sちゃんは、ピアノの音そのものに向けられる気持ちも繊細です。
自分の出した音がイメージと違った時は、「なんか変に感じる…」と教えてくれます。
音を出すタイミング、指の角度、打鍵の方向、スピード、ペダル…ちょっとしたことで音量や音色は変わりますが、そこにも目を向けて練習できました。
そして、イメージにぴったりな音が出せた時には、「お〜!いいね〜!!」と、その喜びを言葉にしてくれます^_^
本番でも、自分のイメージした世界を表現すること、音楽を「きれいに」「ていねいに」と気持ちを向けて演奏できました♡
そして、初めてのチャレンジだったのが「伴奏」です。
(伴奏のお相手は、チェロをされているお母様♩)
「愛の挨拶」は普段練習している曲の和音よりも種類が多く、譜読みも大変だったと思いますが、本当によく頑張りました!
「伴奏」は、基本的には相手の音に合わせて演奏します。
「自分が練習してきた通りに弾けばOK!」というわけにはいきません。
「愛の挨拶」は、テンポも揺らぎますからなおさらです。
Sちゃんは、いつも、曲のメロディーを思い浮かべながら、口ずさみながら、練習できていました。
まだ、完全に弾けていない時でも、です。
メロディーを感じて弾いている方が、音楽の流れに乗れて、伴奏も、次の音が予想しやすそうでしたので、それもSちゃんの音感の良さだと思います。
音楽を聴いて、「素敵!」と思うSちゃんの耳には、メロディーだけではなくそのハーモニーも音楽全体がちゃんと一緒に、耳に入ってきているのだと、改めて感じました。
初めての伴奏、Sちゃんも楽しかったのではないかと思います。お母様と目を合わせた時の嬉しそうな表情も印象的でした^_^
情緒豊かな素敵なチェロに、Sちゃんの伴奏もより一層華やかに響いていました⭐
息も合っていて、さすがは親子ですね♡
残念ながら、今回のコンサートでピアノのレッスンはお辞めになられたのですが、変わらず、音楽を楽しんでもらえたらと思います!