7月のミニブログ①

毎月のレッスンブログ

「発表会に向けて頑張りました!小学1年生Sちゃん / 小学4年生Nちゃん」

7月の発表会に向けて頑張った生徒さんの様子をご紹介します。

中でも一番短い期間で練習を頑張ってくださったのが、Sちゃんです^_^

♫小学1年生 Sちゃん

Sちゃんが発表会に出ることを決めたのはつい1、2ヶ月前のこと。

お教室が変わったばかりなので、どうかな?と思いながらご提案すると

「発表会好き!」
「この曲を発表会で弾きたい!」

返ってきた言葉を嬉しく思ったのを覚えています。

とは言え、短期間の練習で本番を迎えることになりますから、いざ本番のことを想像すると「ドキドキする〜!」と思った瞬間もあったかもしれません。

でも、一緒に練習しているととっても前向きな言葉が飛び出してくるのです。

新しい所を練習していると

「わかった!」
「ちょっとやってみるね!」

間違えた時は、

「ちょっともう1回ここからやってみる」

上手くいった時は、

「ちょっとさいしょからやってみる」

と、前向きに頑張ってくれました。

『ちょっとやってみる』ってとてもステキな言葉ですね^_^

上手に弾けた時に、そこで満足しないのもSちゃんのステキな所です。

部分練習をしていて上手になってきたら

「じゃあちょっと最初からやってみる!」

私が声かけをしたり一緒に弾いて上手に弾けるようになってきたら

「じゃあつぎはひとりでやってみる!」

と、必ずと言っていいほど、次のステップに自分で進もうとします!

 

お家での練習の報告をしてくれることもあります♡

Sちゃんは、お手紙好きなんだそうですが

『Sちゃんのおはなし

よくれんしゅうしてきました

3かいもれんしゅうしました』

かわいいイラスト付きです♪

次の週には

『あんまりれんしゅうしすぎたら
ちょうしのりすぎて
ちょっとちがうところをひいちゃったり
することが
ふえてきたよ』

練習したこと、練習してどうだったかということ、Sちゃんの素直な言葉が並んでいます。

また次の週には

『10いきました
はっぴょうかいもがんばります
いえでたくさんれんしゅうしました』

「10いきました」とは、シールを集めるカードの10のところまで進んだということです!

このカードも、全部で6枚も終えることができました!!

発表会に向けてよく頑張りましたね^_^

 

そして、発表会を終えたSちゃん。

発表会後のレッスンでは、なんと自作の指人形を作ってきてくれていました!!

レッスンの合間に、指人形をはめて指を動かす練習をすることがあるのですが、その練習を気に入っていたので、自分でも作ってみよう!と思ったんですね^_^

何でもやってみよう!と思う気持ち、素敵だなと思います♡

 

♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫

発表会の練習では、お家での練習の励みになるように、カードやシールを使って練習に向かってもらっています。

先ほどのように、10までの枠があるカードを使い、『練習したら貼る』という、まずは『10枚のシールを集めること』を目標にしてピアノに向かう時間を作ってもらう事から始まり、慣れてきたら、10以上を目指したり、練習内容に応じた目標を決めたり。

また、日付けシートを使って、シールを集めてもらうこともあります。

どれぐらい弾いたらどれくらい上達するかも分かりますね。

学年が上がるにつれ、練習することが当たり前になり、カードもシールも必要なくなってきますが、小さいうちは、「こんなに頑張ったんだ!!」と目に見えて分かると、練習の励みになるかなとも思っています。

ただ、どのやり方に効果があるかは、人それぞれだとも思います。

以前は、合わなかった方法でも、突然合うタイミングが来ることがあったり…!

今回、そのタイミングが訪れ、お家での練習量が格段に増えたのが、Nちゃんです^_^

♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫

♫小学4年生Nちゃん

発表会の練習を始めてしばらく経った頃のことです。お家で練習する時の目標を立てて、それがどうだったか、紙に記入してきてもらうことにしました。

また、一週間の中で、「練習できる日」を確認し「練習できる日」の中で、どのタイミングでできるかな?というのもあらかじめ考えてもらいました。

例えば、『お風呂のあとに練習する』など♪

すると翌週…

『ピアノ毎日がんばりカレンダー♪』と名付けられ
たその紙には、練習した時間や、その時間の中で何ができるようになったか、また、するつもりだったけどできなかった日には、その理由も書いてあったのです。

感激しました(T_T)

一週間トータルの練習時間を計算していたり、自分が今どれくらいのレベルに到達しているのかを、「初級」「中級」「上級」「大」…とレベル分けも考えられていて、その練習を楽しんで工夫して取り組めているようでした。

考えた目標と照らし合わせて、どうだったかも書かれていました!

「パパパの所だけできた」
「前そうをはやくしてつなげたら、同じはやさでできた」
「Cをスラスラつなげてできるようになってきた」

素晴らしいです^_^

練習が「できなかった日」があった時には、悲しくなってしまう…そんな事もあったようですが、そんな感情が芽生えるくらい、お家での練習が定着したんだなぁと嬉しく思いました。

 

そのうち、一緒に目標を考える事もしなくなりました。レッスンの中で練習した事、どの部分をどんな風に練習するのかがよく理解できていたからです。

その『ピアノ毎日頑張りカレンダー♪』には、

「右が左で聞こえないから右の音を大きくする」
「ゆっくりとんとんとん」
「たんたたんたんのリズム」
「音の大きさ、最初のペダル、楽しみながらひく」
「ぴったりにする」

など、何に気を付けて練習したかが書いてありました。

そして、その練習の振り返りもできていたのです。

「Dも両手でひけるようになった」
「スムーズになった」
「音の大きさばっちり!」
「ばっちり!OK!」
「ほぼ完ぺき!」
「完ぺき!」

練習を重ねるにつれ、できるようになった言葉が増えてきました。

レッスンに来た時だけ上手になるのではなく、自分の力だけでも、どんどん上手になれることが分かり、音楽をより楽しんでいるようにも見えました。難しい事にも、新しい事にも、「やってみたい!」とニコニコ笑顔で取り組めていたからです。

さらに、成長を感じたのはこれらの言葉です。

「大事にのところをやると他のがぜんぜんできない」
「やさしめをわすれちゃう」
「間奏をひきはじめるとき、移動がむずかしい」
「覚えたばっかりだからむずかしい」
「ファファシドレのファファの左がずっとひっかかっちゃう」

できなかった事、難しかった所が書き出してありました。

できなくても、難しくても大丈夫なんだ!という事が分かり、それを素直に受け止められているんだなぁと嬉しく思いました。

さらに、感心したのは、

「たんうんたんうんのスピードでやるとゆっくりとんとんがもっとうまくできそう」

と、書いてあった事です。

どうしたらうまくいくかな?と、自分で考えて試してみたんですね!これも素晴らしい事だと思います。

このNちゃんの頑張りは、目標を立てること、一週間の練習スケジュールを考えることを始めた4月から発表会の7月まで毎週続いたのです。

なかなかできることではありません。
よく頑張りました^_^

私は「練習毎日頑張りカレンダー」だけではなく、Nちゃんの楽譜を開くのも、毎回楽しみでした。楽譜に貼ってある、練習のポイントを書いた付箋に、どんどんシールがたまっていたからです。難しい事にも、新しい事にも、次のステップに向けた練習にも、毎回全部取り組めていました。

覚えて弾けるようになっても、それは続きました。覚えると、お家では楽譜を開かなくなることが多いと思うのですが、Nちゃんは、ちゃんと楽譜を開いて、練習できていたのです。

楽譜を開くと、練習内容や大事なポイントが書いてありますから、何を練習するかが目に入ってきます。ただ弾くだけではなく「何を練習するか?」を大切に思って取り組めたという事が、ここからも伝わりました。

そうすると、レッスンでは、次のステップに移れます。

一つひとつの音にこだわった練習ができるようになりました。

「弾ける」「弾けない」「間違える」「間違えない」そういった練習ではなくなります。

発表会が間近になると、その『ピアノ毎日がんばりカレンダー♪』には

「きもちを想像してひく」
「間奏のさいごあたりはちょっとf」
「場面ごとにわけて練習!」

自身の想像力や感性が、音に宿る楽しみが演奏の原動力になっているように感じました^_^

 

 

♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫

「練習」は、毎日するのが理想ではあるものの、今の子ども達は昔に比べてもとっても忙しいの
で、あくまで理想です。

(コンクールに出る、音楽の道に進む、プロを目指す!となるとそうも言ってられませんが、それでも練習がひどく辛いものではあってほしくないなという気持ちがあります…!)

レッスンでは、自分の力で練習できるようになってほしいという思いから、何歳であっても生徒さん自身とのやり取りがメインです。

お家では、できない日があってもOK、できるようになってきたら、その練習内容の方を大事にしたいと考えています。

そのうち、自身で上達を感じた時に、たくさん弾きたくなってきたり、悔しい思いをした時に自分から「毎日する」目標を持ったり…と、どこかの何かのタイミングでスイッチが入る時が来るのを、これまで出会って来たたくさんの生徒さん達から教わりました。

もちろん先生としては、「あなたにはできる力があるよ!」と背中を押したり「あなたなら大丈夫!」と支えたり、「あなたならもっと上を目指せるよ!」と手を引っ張るのですが、芽を出すために、花を咲かせるために、そのための力を蓄える時期も必要なんだと感じます。

そして、いつの間にかその背中を押す必要もなくなり、支えもいらなくなり、その手も離れて、自立して自覚を持って取り組める、そんな日がくるんだなと!

学年が上がるにつれ、経験を重ねるにつれ、生徒さんたちが自立していく姿を頼もしく感じています。さらなる飛躍が楽しみです^_^

タイトルとURLをコピーしました