2月のミニブログ「生徒さんご紹介」

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2月のミニブログ(生徒さんご紹介)

「理解力の高いAちゃん♫」

レッスンだよりでご紹介した基礎練習のカードですが、小学2年生のAちゃんはなんと12枚目が終わり、現在13枚目を練習中です!!

その練習内容を振り返ってみました♪

1枚目
1オクターブのスケール両手
(ハ・ト・ニ・イ・ホ長調)
2枚目
1オクターブのスケール両手
(イ・二・ホ短調)
3枚目
カデンツ(ハ長調)
4枚目
カデンツ(ト長調)
5枚目
カデンツ(ヘ長調)
6枚目
2オクターブ、4オクターブのスケール(ハ長調)
7枚目
2オクターブ、4オクターブのスケール(ト長調)
8枚目
左手のカデンツ(ハ長調)
9枚目
左手のカデンツ(ト長調)
10枚目
左手のカデンツ(ヘ長調)
11枚目
左手のカデンツ(ニ長調)
12枚目
速いスケール両手(ハ、ト、ニ長調)

そして現在は13枚目!
引き続き、速いスケールの続きの調に取り組んでいます♫

こうして並べてみるとすごい量ですね!!!!
これまで、継続して取り組み続けてきた結果です!本当によく頑張りました^_^

今月は、そんなAちゃんの他の頑張りも!レッスンの様子を交じえてご紹介します♫

Aちゃんは、理解する力がとても高いです。
理解しようとする意識も高く、理解したことがよく定着しています!

新しく覚えたことを、レッスン後ママに伝える様子をよく見かけるのですが、インプットしたことをアウトプットしているということですから、自分自身でちゃんと理解できている証拠ですね^_^

レッスン中にも…

拍子記号の意味を勉強した時のことです。

『4分の4拍子は、1小節の中に4分音符が4つ分入る』ことを学びました。

すると、

「じゃあこれだったら…」

と、別の曲の拍子記号を指して

「4分音符が3こってこと?8分音符が6こってこと?」

新しく学んだ事、その理解が合っているかを、別の拍子記号で確かめたのです!(もちろん大正解!!)

理解しよう!もっと知ろう!とするAちゃんの意識の高さに驚きました^_^

先日、久々のリモートレッスンを行なったのですが、ここでも、Aちゃんの意識の高さに助けてもらったなぁと感じます。

「◯ページの◯番まで花マルついてる!」と、すぐに教えてくれるのです。曲以外のリズムやソルフェージュなどの課題は、何番まで進んでいるか私が覚えられていないので、とっても助かりました!

レッスンの流れ自体を覚えてくれているのもそうですし、分かった時は「わかった!」新しいことにチャレンジする時は「やってみる!」上手に弾けた時には笑顔を見せてくれるので、様子がよく分かります。

お陰でスムーズに進むのはもちろんのこと、レッスンに対して受け身になっていない意識の高さを、改めて感じました。
翌週、ある教本を開くと…

私が普段書いているようになっていました笑!
いつも、2つの音を目に見立てて繋ぎ、音程が答えられたら◯で囲んでいるのですが、それを真似してくれていたのです^_^

音程は、自主的に書き込んでくれたみたいです。
それもレッスンの後に…!宿題にしている本ではないのに、思い出して、本を開いて書いてくれてたんだなぁと想像し、嬉しく思いました!

音符やリズムが読めるようになるのも早かったAちゃんは、初見で弾く課題でも、メロディ・リズム・拍子感がばっちりです!

パッと見た譜面を一度に読み切って、間違えずに弾くのは結構難しいことなのですが、これも、楽譜に対する理解度が高いからかなと感じます。

音符やリズムの読み方を知った時、楽譜の意味や仕組みまで理解していたんですね。
私の想像よりも先まで学んでくれていたんだと思います!!

そんなAちゃんは、幼稚園生の頃から、お家での練習もひとりでできています♪

レッスンで学んだ事、やるべき事を理解しているからこそですね。

さらにすごいなぁと思うのは、理解している事は自分の力でやり切ろうとする力です。

ある時、お母様からこんな話を聞きました。

お家で、夜に練習していた時のこと。
なかなか上手く弾けなかったけど、涙を流しながらも練習を続けていたそうです。お家の方はその様子を見守りながらも、寝る時間になっていたので、「また明日したらいいよ〜」と声をかけたそうなのですが「先に寝といて」と、まだ練習を続けたんだそうです…!

頭では理解していても、難しい時、できない時、ってありますよね。すっごく悔しいです!ついつい「もう分かんない!」って投げ出したい気持ちになってしまう事だって、みんなあると思います。

Aちゃんも悔しさが溢れてくるくらいだったでしょう。でも、投げ出さなかったのです。

自分の力でやり切ろうと練習を続けることを選んだ、その強い気持ちを尊敬します。

すると、その日のうちに上手く弾けるようになったそうです^_^!!

でも、それなのに!まだ練習を続けたんだそうです!!

「もう1回やる」「明日もできるように」と…!!

感動しました。

その姿を見て、すごかったんですって教えてくださったお母様。Aちゃんの頑張りを一番近くで見ていつも応援してくださっているのを、Aちゃん自身も感じているでしょう。できてもできなくても受け止めてくれる人がいる安心感も、頑張れる原動力になったかもしれません。

そして、できるようになって終わりにするのではなく「もう1回やる」と明日に繋げる気持ちを持っているのもすごいと思います。ここでも、Aちゃんの意識の高さを感じ、どんな言葉で表していいか分からないくらいとてもとても感動しました。

Aちゃんは、普段の練習でも1時間くらいずっと弾いていたり、学校に行く前、朝7時から練習したり!そんな話もよく聞いていました。

以前使っていた教本を、最初から順番に弾いたり、Aちゃんのピアノに合わせて、妹さんが歌っていることもあったそうです♪

Aちゃんが、ピアノを習い始めた妹のMちゃんの練習を見てくれていると聞いたのも、この頃でした。

驚くことに、この時Mちゃんは年中さん、Aちゃんは1年生…。

それも、弾くことを教えるだけでなく「4分休符は、うん!」など、音楽の言葉も教えてくれていたそうなのです。

さらに、Mちゃんが飽きてしまわないように、シールを使って工夫をしながら、時には1時間くらい一緒に練習していたとのこと!

実際、Mちゃんの教本には、シールの他に花マルや「じょうずだったよ」と嬉しくなる言葉がたくさん書いてありました!

優しさに溢れていますね♡
教える相手に寄り添い、思い遣っているのが伝わります^_^

Aちゃんの優しさ、そして高い理解力なら、教え上手な一面も納得です!しかし、それにしてもこの年齢同士でなかなかできることではないので、とてもとても素敵な関係だと思います!

また、Aちゃんがこれまで経験してきたことが、「教える」という場面でも発揮できる、力になっているのかなぁと感じました。

他の誰かの「上手にできた!」時の嬉しい気持ちも「難しくてできない!」時の悔しい気持ちも、自分が経験していたらより深く共感することができます。そして、「難しい…できない…」と感じていたとしても、できるようになる方法がある事を伝えられます。

共感してもらえたら嬉しさが倍になりますし、できる方法があると分かれば安心すると思います。

妹のMちゃんは、できた時にはもちろんニコニコ、難しい事でもニコニコしながら取り組めているのです!自分から「もういっかいやらせて〜!」と!

どちらかというと感覚的な力を使うのが得意なMちゃんですが、考えることも増えました。

「まちがってこっちのおとさきにひいちゃった笑」
「このゆびだった笑」

と演奏を振り返ったり。

「どうしたらいいかな?」と尋ねると

「じゅんびする!」
「ゆびをこうしておいといたらいっか」

と、解決策も考えられるのです^_^

他にも、大事な事を自分で楽譜に書き込んだり、楽譜や音楽記号、音楽の知識への意欲も高いです!

お姉ちゃんの影響をたくさん受けているんだろうなぁと感じます♡

Aちゃんの高い理解力は、音楽の知識や仕組みだけでなく、音楽を感じる部分でも垣間見えます。

Aちゃんがまだ小さい時のことです。
「おばけやしき」という曲を怖がっていたことがありました!私はてっきりその曲名や挿し絵を見て怖いと感じていると思っていたのですが…

「ここがこわい」

と、楽譜のある部分を指したのです。

確かに、その音は、音楽が明るくなるか、暗くなるかが決まるポイントになる部分でした…!

Aちゃんの感性の高さに気付いた私は、

「怖く聴こえるようにそろりそろりと弾いてみよっか…!」

と提案しましたが、さらに怖い雰囲気になり…!先生用の伴奏を付けると、さらにさらに怖い雰囲気になるので、Aちゃんをもっと怖がらせてしまいました笑。(ごめんなさい!)

それぐらい、音楽から感情に繋がるものを深く感じ取っていること、それがどの部分から伝わってくるか理解していることに感心したのを覚えています。

こんなこともありました。
本番前には、もう一台のピアノを使い、生徒さんと私とで、同時に演奏する練習をするのですが、

レッスン後、

「先生と一緒に弾くとどう弾いたらいいかが分かる」

と言っていたそうです。

ここでも、相手の音を聴いて音楽を聴いて、感じ取って理解してくれていたんだなぁと嬉しく思いました!

ちなみに、この相手の音を聴いたり音楽感じ取ることは、アンサンブルを演奏する時にもとても大切な力となります。

発表会で、ママとの連弾、ママと妹と3人での6手連弾にチャレンジしてくれて、息がぴったり!素晴らしい演奏を聴かせていただいたことがありました♡

お家では、

「もう1回やろう!」

と、Aちゃん、Mちゃんに誘われて、毎日30分〜1時間くらい練習していたとお母様からうかがったのですが、その集中力もすごいですね!

そして、お母様からは、その練習の時間も本番の演奏も楽しかったとおっしゃっていただき、(こちらこそ、楽しい気持ちにさせていただいたのですが!)とても嬉しかったです^_^

本来、音楽とは、練習も本番も関係なく、楽しいものなんだというのを改めて感じさせてもらった出来事でもありました♫

分からない時には、「分からない」と言えるのもAちゃんのいい所です。

「ここでやった時は分かったんだけど、お家でやってみたらなんだったか忘れちゃった笑」

と素直に伝えられます。

もちろんそんな時があったっていいのです!新しい曲に取り組む時はよくありますよね。すぐには分からないくらい今のレベルより新しいこと難しいことにチャレンジしてるってことです!

『分からない』=『できない』

ではなく

『できない』のは『分からない』から

なので、『分からない』を解決すればいいだけですものね^_^

そんな所もAちゃんのステキなところだなぁと思っていたのですが、ある日のレッスンでのこと。

楽譜を開いてビックリしました!!

「気を付ける所にしるし付けてきた!」

とAちゃん^_^

前回のレッスンで「次はこの曲ね〜!」と決めただけの新しい曲でした。一緒に譜読みをすることもしていません。

気を付ける所にしるしを付けたということは『できない』所を自分の力で『分かる』ようにしたわけです!それも新しい曲で、私の手助けもなく!

よくよく見てみると

・大事な指番号
・音に対する意識

に印が付いていました。

私は普段、指使いについて大事な所以外は細かく言わないので、Aちゃん自身が、大事な指使いがあるということを理解している証拠だと思います。

音に対しても、そうです。
準備が必要な音、目印になる回数…前もって確認すると弾きやすくなることが理解できているのだと思います。

そして

・あたたかい気持ちで

楽譜の上に書いてある言葉にも、最初から着目できていたようで素晴らしいです!
どんな音楽か、どんな風に演奏するかが大事だということも理解できているからこそですね。

実際、スラスラと上手に弾けていましたし、気を付ける所を意識しているのが伝わりました^_^

Aちゃんの高い理解力。
その力を向ける所が、いつの間にかどんどん広がっているように感じます。

新しい事に対しても、自分の力で進もうとする場面が増えました。

自分の力で進むってとても怖いことですし、
勇気が要ることですし、一人で進むのはなおさらです。

でも、少しでも踏み出してみたら、分かった!できた!という経験の積み重ねは、その踏み出す一歩をどんどん大きくするのかなと、Aちゃんを見ていると思います。

新しい事を吸収し壁を乗り越えて、理解が深まれば深まるほど、Aちゃんの音楽の世界が広がっていくんだろうなぁと、これからも益々楽しみです^_^

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