ご兄弟で、ピアノを頑張ってくださっている生徒さんのご紹介です。
お二人とも、幼稚園生の頃にピアノを始められ、私が担当させてもらうようになってからは早いもので6年目になります。
○小学校高学年、弟のA君。一年で3曲の動画撮影を行いました!
この一年間、メインで練習してきた曲目は…
「ロビンソン」スピッツ
「HANABI」Mr.Children
「千本桜」初音ミク
どの曲も『動画撮影』を目標に取り組みましたので、一年に3回、発表会に出たと言ってもいいくらいの頑張りです。
ちなみに『動画撮影』は、苦手な所と得意な所がはっきり分かりますので、モチベーション&レベルUPにもおすすめかなと思います!
ただ、この『動画撮影』…大変難しいです!!
より良い演奏をしたい、納得いく演奏をしたいという気持ちが強くなるのは当然で、その分緊張感も増します。失敗したり、悔しさを味わうことも。動画に残すというプレッシャーは相当なものです。
さて、話を戻しまして…
前回に比べ、遥かに上達しています!
難易度の高いメロディ、素早い和音の切り替え、バスのおしゃれな動き、などなど…苦戦していた所を全て乗り越え、速いテンポに乗ったかっこいい演奏に、感激しました。
『動画撮影』も見事成功です♪
私「頑張ったね〜!!なんでできるようになった??」
できない所は、何が難しいのかな?どうしたらできるようになるかな?と考えて練習することが大事です。
♫A君は、お家でも、ゆっくり練習やリズム練習と、難しい所に焦点を当てた練習ができました。
そして、できるようになった事を、繰り返し弾くことでその技術がしっかり身に付きます。
♫A君は、メトロノームに合わせたり、音色を変えることで、飽きずに回数をこなす工夫ができました。
そして、できた!と思った時には、なんでできるようになったか?振り返ることで、その経験を今後に生かすことができます。
♫A君は、「なんでできるようになったの??」という私からの質問にもすらすらと答えられました。
A君の真っ直ぐな頑張りとひたむきな努力に拍手でした!
また、その日、過去に発表会で演奏した曲を数曲聴かせてくれたA君。
もちろん、練習していた頃から随分と年月が経っていますので、音や指の動きを忘れている所もありましたが、A君の演奏は、一番大切な「表現」を忘れていませんでした。
音色や強弱の変化、最後まで丁寧なフレーズ、どんな曲なのかが伝わる演奏だったのです。
「昔の自分の手の動きを思い出したり、音型に合わせて弾いた」
と話してくれましたが、
手の動きや音の動きと表現が、結び付いているからこそだろうなと想像します。
A君が元々持っている耳の良さや豊かな感性が素直に育っている様子を嬉しく感じた瞬間でした!
○中学生のお兄さん、B君。ピアノを再開して一年が経ちました!
次に、中学生のお兄さん、B君。
B君は、受験をきっかけに離れていたピアノを、三年ぶりに再開しました!
離れてからは、全くピアノを弾いていなかったそうですが、数ある楽器の中で、またピアノという楽器を選んでくれたこと、もう一度弾きたいと思ってくれたことが、とてもとても嬉しかったのを思い出します。
レッスンの再開は、ちょうどオンラインレッスンの頃でしたが、慣れない新しい環境でよく頑張ってくれました。
また、昔習っていた頃と比べると、身長も伸びて手も大きくなって…ピアノに向かって座るだけでもだいぶ感覚が違ったのではないでしょうか。
最初は、手も思うように動かなかったようですが、段々と感覚を取り戻し…
を完成させ、『動画撮影』も行なうことができました♪
レッスン回数も少なく、再開してから一年も経たないうちに、4分近くある曲を暗譜で演奏でき、さらに『動画撮影』まで。
B君の頑張り、本当に素晴らしかったです!!
B君の良い所のひとつは、
指の練習でも、リズム練習でも、曲の練習の時でも、うまくいかなった時に、どうしたらうまくいくかを瞬時に考えることができることです。
どこが違ったか?
なにが原因か?
解決法は?
普段から自然に考えられているので、私がアドバイスをする時も、反応が早くすぐに吸収してくれます。
また、B君も耳が良く豊かな感性を持っているので、オンラインレッスンの画面越しであっても、音色や強弱などの違いを聴き取り、画面の向こうで再現してくれました。
だからと言って、その力だけに頼らないのもB君の良い所です。
ちゃんと楽譜を意識できます。
(ピアノから離れている間でも、学校の音楽の授業で楽譜を読めていたそうです!)
今は、スピッツの別の曲に取り組んでいますが、
♪変イ長調(♭が4つ!)
♪右手(和音が混ざるメロディ)
♪左手(オクターブとアルペジオ)
と、レベルの高い楽譜。
すぐに弾けた方がいいかな?
と思った私は、難しい所の音を省いたり少し簡単にしてもいいかなと考えました。
しかし、B君は違います。
どんなに難しそうでも、楽譜通りの音でチャレンジしてくれるのです。
そして、できるまで頑張ることができます!
その姿勢には感心しました。
三年のブランクがあったことを忘れてしまうくらいです。
音を聴く力と楽譜を読む力の両方を意識できていること、できるようになるまでの道筋を考えられてること、色々な力をバランスよく使えるのはB君の強みだなと思います。
曲の完成が今から楽しみです!
ちなみに…
楽譜を読むというのは色んな意味合いがありますが、
まずは、音符を読めること、しかも素早く読めることが大切です。
↓こちらはB君の音符カード速弾き記録。
音符カードを1枚ずつランダムに見せ、その音を弾いてもらうのですが、
ト音記号15枚…16秒
へ音記号15枚…21秒
速いです!!
みなさんも、ぜひB君の記録を目指してみてください♪
「ゆっくり弾いたり〜、
リズム練習したり〜、
メトロノームに合わせたり〜、
色んな音色に変えて弾いた!」
(↑電子ピアノならではのおすすめ練習法です。)