次回の発表会に向けての練習が始まっています♪
発表会では、普段練習しているものより長い曲や、少しレベルの高い曲にチャレンジします。また、好きな曲や弾きたい曲にチャレンジするのにもとてもいい機会です。
発表会の曲は、時間をかけてじっくり練習していきますので、完成を楽しみに!取り組んでもらえればと思います。
発表会での皆さんの演奏が、私も今から楽しみです!
さて、今回は、その発表会への出演が次で5回目になる、小学生のAちゃんをご紹介します。
5回目ということだけあり、これまでたくさんの曲を演奏してしてたAちゃん。練習も色々なやり方を積み重ねてきましたが、その練習内容に対して積極的に取り組めるのが、Aちゃんの良い所です。
幼稚園生の頃から、レッスン内でのお話をよく聞いて確認したり、理解した事を自分の言葉にして伝えることができました。
レッスン中には、私が言った事に対して
レッスンが終わる時には
次にレッスンに来た時には
と、よく言ってくれていたのを思い出します。
小学生に上がった頃からは、気を付ける所に付箋を貼ってきてくれたり、気を付ける事を楽譜に書き込んでくれたり…と、お家での練習を工夫して取り組んでいる様子も見られました!
昨年のオンラインレッスンでは、私が直接生徒さんの楽譜に書き込む事が難しいので、楽譜の写真に書き込んだものを、レッスン後に送らせてもらっていたのですが、Aちゃんはそれを見て全て書き込んでくれており↓↓
本番用に練習していたこの曲を、オンラインレッスン中も変わらず頑張って練習してくれ、対面レッスンになってからは動画撮影を行ないました!
今でも、レッスンに来た時には、
と教えてくれるAちゃん。
レッスンの中では、私がアドバイスしなくても自ら進んで練習できることが多くなり、これまで積み重ねてきた練習方法をよく身に付けてくれているのが分かります!
例えば…♫
①メロディを歌いながら弾く
と言われるように、メロディを声に出して弾くのはとても大事です。
音感を付けること以外にも、導入期から「弾く」と「歌う」という複数の動作を同時に行なえるようにすることを目的に、どの生徒さんにも取り組んでもらっています。
リズムが難しい時や、指回しが難しい時、テンポを上げたい時や覚えたい時など、様々な場面で役立つ練習方法です。
♪Aちゃんは、この練習方法が定着しています!
曲の中に弾きにくい所を見つけると、その部分だけを取り出し、歌って弾いて確認するということが自然にできます。
元々耳が良く、聴く力もあり、歌うことも得意なAちゃん。今では初見力も付いてきて、初めて見る楽譜でも、音やリズムを正しく歌いながら弾くことを一度でできるようになってきました!
②右手のメロディを歌いながら左手を弾く
片手練習の時は、目的が片手練習にならないことが大事です。
私と一緒に弾いたり、歌いながら弾いたり、リズムを感じながら弾いたり…+α なにか加えるだけで、片手練習の意味が増します。
目的は、両手で弾けるようにするためなので、もう片方の手で弾くはずの音や、音楽の流れを感じることがポイントです。
♪Aちゃんは、この練習方法が定着しています!
曲の中で、両手を上手く合わせたいフレーズが出てきた時に、すぐに自分から進んでメロディを歌いながら左手を弾き、音の動きを確認することができます。
すぐにできるということは、普段から右手のメロディを指だけで弾いておらず、音がちゃんと頭に入っている証拠です。
この場合は、弾いていない手の方の音を歌うことになるので、かなり難易度が上がりますが、Aちゃんは持ち前の耳の力と楽譜を読む力をとてもよく使えているので、小さい頃からこの練習方法が得意でした!
最近では、その練習をしながら、何に気を付ければいいか?まで自分で考え、できるようになるまで弾いてくれます。その集中力は感心するばかりです。
③次の音が分かってから、準備ができてから指を動かす
思っているタイミングで指が動かない時、タイミングも音も分かっているのに違う音を弾いてしまう時…などなど、分かっているのに上手くいかない時に大事な練習方法です。
頭では分かっているので、次こそは弾けるはず!と思ってしまうのですが、逆に一度間違っただけの動きでも指が勝手に覚えてしまうことが多々あります。
そうなると、何回弾いても間違った動きが上手くなるばかり…。曲が頭に入ってきた時にこそ、悪循環に陥る前に、正しい動きを指に教えてあげるのがポイントです。
♪Aちゃんは、この練習方法が定着しています!
ある日、上手くいかない場所があった時、
と聞いた事がありました。
Aちゃんは、「ん〜??」と言いながら、練習を始めたのですが、すぐに上手く繋がるようになったのです。
「今どうやって弾いた?」と聞くと、「分かんない笑」との答え笑。
「すっごい上手くいってたよ!!」と言うと、どうやって弾いたのか思い出してくれました。
パーフェクトな回答です。
小さいうちから、準備が大事だよというのはどの生徒さんにも伝えるのですが、Aちゃんは、どこで準備をすればいいか、どんな準備をすればいいかまで考えて弾けました。
そこまで自分の力で辿り着けたAちゃん、素晴らしかったです!
この他にも、練習方法はたくさんありますが、みなさんはどんな練習が好きでしょうか??
自分だけのお気に入りの練習や得意な練習を見つけてもらえたら嬉しいです。
Aちゃんは、今も変わらず、お家での練習で気付いた事は、自分の言葉で楽譜に書き込んできてくれています。
それは、楽譜に書かれてある音符やリズムを意識できているのはもちろん、自分の弾いた音をよく聴いて、どんな風に弾いたらいいかなぁと考えることができるからこそです。
小さい頃からとっても耳が良く、指もよく動いて曲を覚えるのも早かったAちゃん。
その能力だけに頼るのではなく、楽譜を大事にしているその姿勢をとても嬉しく感じています!
どんな事にも積極的にチャレンジできるAちゃんの口からよく出る言葉は、
「やってみる!」
素晴らしい言葉ですね!!